水子供養について

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水子供養を行う時期は?いつまで続けたらいい?【僧侶が解説】

子どもの供養をしてあげたい… 流産や中絶、死産を経験して、水子供養についてずっと考えている方も多いことでしょう。なかなか周りに気持ちを打ち明けることができず、お一人で悩み続けている方も多いと思います。

ですが、そのまま一人で悩み続けることは日常生活にあまり良い影響を与えません。

水子供養は「この世に誕生できなかった水子さまを癒し、導く」「生まれてこられなかった水子さまを極楽浄土へと導く」ことが目的ではありますが、母の子を失った悲しみや苦痛を癒すための大切な儀式でもあります。

水子供養を通して水子さまに深い愛情や感謝、そしてあなたの心の中の思いをお伝えになってみてはいかがですか。

この記事では、水子供養に関する理解を深め、気持ちを整理するお手伝いをさせていただきます。辛い経験を抱えている方が「供養してあげたい」という気持ちを実現へと導く一助となれば幸いです。

【結論】供養する時期やタイミングに決まりはありません

一般の方が亡くなられた葬儀や法事と違い、水子さまの供養は、ご自身の体調を一番にお考えいただき、水子供養をしたい、してほしいと思われたときがタイミングとお考えください。

その後は、年に一度のペースでお参りされる方もいれば、供養後に数年が経過した後、思い出された時や思い立ってお参りに来られる方もいらっしゃいます。

我が子を思う愛情あふれるお気持ちが大切ですので、ご自身のタイミングで供養やお参りをなさってください。

水子供養のタイミングや頻度について

人生において重要な節目とされている49日、1年、3年、7年、13年に、亡くなられた故人の供養を行う習慣が根付いている為、水子さまでも同じように供養を考える方が多いですが、水子供養の場合は特定の期限などはございません。

頻度もさまざまで、「月命日(月1回)」や「祥月命日(年1回)」、また「春と秋のお彼岸」のタイミングで水子供養を行う方が多くみられます。

流産、死産、中絶を経験し、「ずっと産んであげられなかったことを悔いている」「我が子を供養してあげたい」といった気持ちが湧いた時に、水子供養を検討してみてください。

いつまで水子供養を行うか

いつまで水子供養を行うかも人それぞれで、お寺にて一度だけ法要を営む方もいらっしゃれば、下記のように、長い間水子供養をされる方もいらっしゃいます。

 ・一般的に年忌法要の弔い上げとなる、『三十三回忌』や『五十回忌』まで
 ・子供が成人する時期の『20年後』まで
 ・自分が亡くなるまで行い、自分の納骨とともに弔い上げをする  など

水子供養をされる理由

水子供養は、ただ亡くなった赤ちゃんを供養するためだけでなく、親御様が感じる悲しみや罪悪感から解放されるための儀式です。流産、死産、中絶などの経験は、法的な理解と個人の感情のずれが生じがちで、その結果、罪悪感や悲しみに苦しむことがあります。

しかしこれらは誰のせいでもないことは明らかです。水子供養を通して、命の大切さや親としての気持ちに向き合い、亡くなった子どもへの愛情や感謝、そして自分の生命を大切にすることができます。

赤ちゃんのことを忘れないため

亡くなった赤ちゃんを忘れないために水子供養をされる方も多くいます。誕生を待ち望んでいた赤ちゃんの喪失は非常に辛く、思い出すことで供養の一環となります。

赤ちゃんの命と向き合うため

同時に、赤ちゃんの命と向き合うためにも水子供養は役立ちます。赤ちゃんを失った悲しみから逃れるため、または向き合いたくても難しいと感じる方がいます。水子供養を通じて、その別れや悲しみに向き合う手助けとなります。

両親が悲しみから立ち直るため

最後に、水子供養は両親が悲しみから立ち直るためにも有益です。赤ちゃんに手を合わせ、その幸せを祈りながら、自らの気持ちを表現することで、感情の整理ができるでしょう。水子供養は、心を込めて行うことで、両親が悲しみから抜け出し、新たな一歩を踏み出すきっかけとなります。これは水子さんが一番喜ぶことなのではないでしょうか。

水子供養の方法と流れ

お寺で供養

寺院に依頼することで、お坊さんに読経をしてもらい、あなたの思いや供養の気持ちを水子に届けます。

供養方法は「合同供養」「個別供養」から選ぶことができ、合同供養の場合は直接寺院に出向き、個別供養の場合は寺院に出向くか、遠方でご参拝できないなど、ご事情がある場合は、オンラインで供養してくれる寺院もございます。ご自宅にいながら、水子供養を寺院へお願いすることが可能です。

– ご自宅で手を合わせるだけでも供養になります

自分で供養する場合には、「ご自宅に供養スペースを作り、手を合わせる」「写経や写仏をする」「水子地蔵を持ち歩く」などの方法があります。

調布不動尊 常性寺の水子供養

プライバシーに最大限配慮した個別での読経供養

当寺では、様々なご事情がお有りの方でもご安心いただけますよう、全て個別供養で対応させていただいております。

水子供養の受付方法

 ・ご予約なしの当日供養
 ・日時指定でのご予約
 ・ご事情がありご参拝いただけない方向けのオンライン水子供養

 お電話やお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。

▼オンライン水子供養 – お申し込みフォームはこちら
https://www.josyoji.jp/mizuko-kuyo/online-moushikomi/

水子供養の費用

初めて水子供養にご参拝の方は<初めての水子供養:15,000円>が基本となります。あとはご希望に沿ってご検討ください。

※ご予約なしの当日のご供養も承っております。(オンラインでのご予約も可能です)
※ご事情によりご参拝できない方は、オンライン水子供養も可能でございます。

初めての水子供養

 プライバシーに最大限配慮し、個別での読経供養をさせていただきます。
  - 僧侶による読経
  - 法名のお授け
  - 廻向の契証の授与
  - 写経用紙も授与

 また、水子供養いただいた方につきましては、母子手帳やエコー写真、お気持ちを書かれましたお手紙等のお焚き上げの費用はかかりません。

その他供養

 ご希望の方は、以下も承っております。

一願地蔵尊とは…

皆様方の願い・水子供養・子育て、延命等の一つの願いを叶えて下さるお地蔵さまです。皆様方にお納めていただいたお地蔵さまはご本尊さまの両脇に安置して永代にわたりお祀り供養いたしております。

塔婆とは…

「生きている人の良き行いが故人の善き行いにもなる」つまりは「追善供養」という考えから、仏教では塔婆を立てることが善き行いであるといわれております。したがって、水子様のために、木の板・塔(塔婆)を立てる方が多くおられます。

再度の水子供養

 2回目以降の水子供養をご希望の方は、1回目にお渡しする「廻向の契證」をご持参の上、
 受付所へお申し付けいただけましたら、再度供養させていただきます。

当寺の水子供養の詳細はこちらをご確認ください。
https://www.josyoji.jp/mizuko-kuyo/

よくいただくご質問

・水子供養は必要なのか? お参りだけでもいいのか?

 以下記事をご参照ください。
https://www.josyoji.jp/about-mizuko-kuyo/00001/

・水子供養の費用は?

 以下記事をご参照ください。
https://www.josyoji.jp/about-mizuko-kuyo/price/

・水子供養はお参りだけでもいいの?

 以下記事をご参照ください。
https://www.josyoji.jp/about-mizuko-kuyo/00001/

・水子供養に必要な持ち物や服装は?

 以下記事をご参照ください。
https://www.josyoji.jp/about-mizuko-kuyo/clothes-belongings-offering/

まとめ

供養する時期やタイミングに決まりはありません。
水子供養は、水子さまを想う気持ちが大切です。決まりも祟りもありません。思い出されたタイミング、水子供養をしたいと思われたタイミングで結構だと思います。

水子さま、水子供養のことで悩まれている方、苦しまれている方は一度ご相談ください。

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調布不動尊 常性寺 法務執事